業・因果
スッタニパータ
趣旨一致
スッタニパータ 第II品 小品 SNP2.6 偈0
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わたしは聞いた。あるとき、世尊はカピラヴァットゥのニグローダ園にとどまっておられた。
そのとき、多くのカピラヴァットゥのサキヤ族の人びとが、世尊のもとに近づいた。近づいてから、世尊に礼拝して、一方に座した。
一方に座したサキヤ族の人びとに、世尊はこのように語りかけられた。
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「サキヤの人びとよ、布施をなす人びとは、多くの場合、
功徳を求め、煩悩(āsava)を離れることを求める。
しかしかれらは、
正しい法(dhamma)を行ずることによってこそ、
この上なき果報を得るのである。
三宝(ti-ratana)に帰依し、
戒(sīla)を守り、
こころを清浄に保つ者――
かれらの布施(dāna)は大いなる実りを結ぶ。
道において真直ぐに歩み、
かの無上なる涅槃(nibbāna)を目指すならば、
かれは命ある者のなかでも
最も優れた者と呼ばれる。
法(dhamma)を行じ、
法のなかにおのれを住せしめる者は、
この世においても、来世においても、
幸福のうちに生きる。
されど、法を踏みにじり、
悪しき行い(duccarita)に染まる者は、
この世においても、来世においても、
苦(dukkha)のうちに沈む。
ゆえに、法(dhamma)を行ぜよ。
よく行ぜられた法は、苦しみをもたらさない。
法の行(dhammacariyā)こそが、
この世においても、あの世においても、
人を幸福へと導くものである。」
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世尊はこのように語られた。サキヤ族の人びとは、世尊の語られたことを喜び、随喜した。