渇愛
スッタニパータ
趣旨一致
スッタニパータ 第IV品 八偈品 SNP4.1 偈0
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欲(カーマ)を望む者が、その願いを成就するならば、
まことに人は欲するものを得て、心に悦びを覚える。
されど欲するものを得た者が、
さらに欲望を抱くならば——
欲求に憑かれた人は、
風に吹かれた葦のごとく、倒れ伏す。
欲するものを充たし満たしても、
それは終わることなく続く。
魚が罠に捕らえられるように、
欲の縄目に絡め取られ、苦(ドゥッカ)を受ける。
水草を除き去るように、
足で踏みにじるように、
欲(カーマ)を悉く断ち切れ——
繰り返し生まれ来ることなく。
田畑を望み、土地を望み、
金銀を望み、牛馬を望み、
奴婢を望み、使用人を望み、
女人を望み、親族を望む。
諸々の欲望(カーマ)に駆られ、
弱者は強者にも打ち勝とうとし、
苦悩と禍(わざわい)がそこに生じ、
彼を追い続ける。
生きることに傷つき苦しむ者は、
その道を歩み続けるならば——
欲望を捨て去る者には、
洪水の流れをも渡る力が生まれる。