怒り
スッタニパータ
趣旨一致
スッタニパータ 第IV品 八偈品 SNP4.3 偈0
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怒りをいだいて語る者がいる。
心ねじけて語る者がいる。
またたとえ怒らずとも
罵倒の言葉を投げつける者がいる。
しかし聖者(ムニ)は、
そのいずれをも善しとしない——
怒りに燃えて語ることも、
計略をめぐらして語ることも。
世の人々は、それぞれの見解に執らわれ、
そこに居座って議論を戦わせる。
だがいかなる見解に執着しようとも、
それによって人は縛られる。
己の見解を「勝れたもの」と見なし、
他を「劣ったもの」と貶める者——
そのような者は、論争の中を
さまよい歩くだけである。
賢者(パンディタ)は、
いかなる見解をも「究極のもの」とは語らない。
執着を脱した者には、
縛りはもはや存在しない。